大学を卒業して社会人一年目になった時、親から生命保険の加入を勧められました。
入る必要があるのかなとぼんやりと思っていた私でしたが、「生命保険は安心を買うもの」と言われ、知り合いの方の保険員を紹介されたままその場で契約しました。
今思えばとても無駄なことをしていたのですが、当時は親の言葉を信じたまま契約していました。
結論から言うと、独り身の学生上がりの私にとっては生命保険など必要ありませんでした。
もくじ
保険を解約した理由
①生命保険は節税になると思い契約したが…
生命保険は年末調整で書類を提出すれば税金が少し安くなります。
当時はそう思って契約をしてしました。
確かに、年末調整によって税金の額が減るので節税と言えるかもしれません。
が、支払った分だけの税金が安くなる訳ではないのを知って解約しました。
生命保険は、税金を計算する基になる前で控除するので、必ず支払った分の方が多くなります。
例えば月5,000円の生命保険に加入すると、年間での支払いは60,000円です。
60,000円に対する生命保険の控除額は35,000円となります。(新契約の保険の時)
年収が300万~400万円の場合、実際に安くなる税金の額は7,000円~10,500円です。
つまり、6万円払っても実際に安くなるのは1万円です。
節税する為に、節税する以上の生命保険を支払っているのでは本末転倒ですね…
②保険は不幸の宝くじである
生命保険はよく不幸の宝くじと表現されます。
みんなでお金を出し合って、病気になった人がみんなが出してくれ分のお金をもらうという点では仕組みは変わりはありません。一緒です。
また、宝くじの賞金は還元率が5割以下に抑えられていて胴元が必ず儲かるしくみになっていますが、生命保険も同じで胴元である保険会社が儲かるように商品設計を行っています。
もし病気になった時に受け取れる保険金額は、支払った保険金額より少ない仕組みになっているのです。
これを前提にしないと保険会社が保険金を支払えなくなります。
保険会社はボランティアで活動している訳ではないので、日々必死に知恵を絞って保険商品の開発をしています。
頻繁にCMを垂れ流し、「人生100年時代」や「加齢に伴うリスクに備えよう!」など、保険会社の不安の煽り方は卓越していますので、その気にならない様にしないとすぐに保険貧乏…という状態に陥ってしまいます。
保険はシンプルに…これが鉄則です。
③大病を患った時に必要なお金は意外と少ない
病気にかかって入院したらものすごく沢山のお金がかかる…
私は何となくそう思っていました。
しかし、日本には健康保険という最強の保険があります。
病院で風邪をひいても健康保険を使えば、医療機関の受診料が3割で済みますよね。
これは仮に80万円の医療費がかかっても、自己負担の3割は変わらず金額は24万円となります。
…すごい割引ではないですか?
更に、健康保険には第二のセーフティネットと言われる高額医療費制度があります。
高額医療費制度とは、1か月の支払いが一定額を超えた場合には、超過分の支払いを補填してくれる制度です。
先程の例で言うと、24万円が自己負担で支払う額になるのですが、高額医療費が適用されればもっと下がります。
例えば、年収が400万円の人であれば24万円の医療費を負担しなければいけない場合、限度額はなんと85,430円となります。
高額医療費制度によって80万円の医療費が約8万円になるので、医療費は10分の1で済んでしまうのです。
また、そもそも日々の医療の発達によって入院する期間は年々短くなっているし、年々膨らむ医療費の増大から、各個人の医療費の方は抑えられている傾向にあるそうです。
健康保険は毎月給料から天引きされているのでこの制度を最大限利用して、自己負担に必要なお金(目安としては100万円程度)を貯めておけば、十分に病気に対する備えはできているのです。
おわりに
私が生命保険に入っていた時は、社会人になったら保険に入るのが当たり前だと思っていました。
しかし、生命保険は入る理由は特にありません。イメージに選考されずに本当に自分なものを選んで活用するようにしたいですね。
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