簿記・仕訳

賃貸契約の仕訳について敷金や礼金が記載されている請求書を使って解説します

賃貸契約を行った際の請求書には、敷金や礼金などの項目が並んでいる事が多いです。

初回請求時にしか出てこない項目が沢山ある為、仕訳入力で戸惑ってしまいます…

賃貸契約に関わる仕訳について、実際の賃貸契約書を使って自分自身の整理も含めて解説します。

敷金や礼金に対する勘定科目一覧

まずは賃貸契約書によく出てくる項目を一覧にまとめました。

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それぞれの項目について

敷金

敷金は解約した際に返金されます。

その為、費用にはしないで保証料として資産計上しておきます。

決算時にする事は特にありませんが、何の契約の保証料か分からなくなりやすいので注意!

決算時に科目明細で内訳をしっかり明記するか、枝番をつけて契約毎に管理をすると後で見た時でも分かりやすくなるのでおススメです。

賃貸契約を解約し返金を受ける時は、原状回復の修理などに充てられるため、全額が返金されずに差額が戻ってきます。

その際は貸方に保証金を記入して、差額分は修繕費として扱います。

礼金

礼金は、敷金とは違って一度支払った場合は戻ってくることはありません

「物件を貸してくれてありがとう」の意味で支払うものとされています。

また、礼金の支払額によって勘定科目が変わります。

20万円未満の場合は、賃借料などの費用科目で処理してOKです。

20万円以上の場合は、長期前払費用を使って一度資産計上しておき、決算期に費用化します。

長期前払費用は、減価償却ソフトを使って償却すると便利です。

償却方法は“均等償却”を選択します。

なお、契約書で返金されることが明記されている場合は、保証金を使って資産計上します。

返金された時点で保証金を貸方に置いて相殺します。

更新料

賃貸物件によっては更新料を支払うものも存在します。

更新料も処理は礼金と同じ考えです。

20万円以上であれば長期前払費用を使って処理します。

20万円未満の場合は賃借料などの費用科目を使えばOKです。

実際の賃貸契約書はどうなっている?

ここで、実際の賃貸契約書を見てみます。

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賃貸条件の欄は、「この条件で貸しますという情報欄なので請求書の仕訳には直接関係ありません。

実際に支払を行う契約金明細の部分を仕訳します。

①日割家賃→賃借料
家賃を日割りしたものなので賃借料を使います。

➁賃料→賃借料
賃借料を使います。①と合算してもいいです。

③敷金→保証金
解約すればいくらか戻ってくるので、保証金で処理します。

④礼金→賃借料または長期前払費用
敷金とは違い解約しても礼金は戻ってこないものなので、賃借料または長期前払費用で処理します。請求書では0円なので今回は何も書きません。

⑤日割り共益費→賃借料
共益費は賃貸のエントランスや廊下などの清掃費などの費用です。こういった部分も部屋の一部分なので、賃借料を使います。

⑥共益費→賃借料
1ヶ月分の共益費なので、⑤に含めてしまいます。

⑦駐車場→賃借料
物件によっては駐車場も一緒に契約する事もあります。

賃借料で問題ありませんが、賃貸とは分けて管理したほうがオススメです。

⑧火災保険料→保険料
火災保険料は2年間分ですが、金額が少ない場合は管理の手間を省くために保険料で費用処理してしまいます。

⑨保証料→支払手数料
保証料は金額関係なく支払手数料を使用します。

⑩鍵交換料→雑費
鍵交換は賃貸とは直接的に関係ない費用なので賃借料よりかは、手数料や雑費などを使用したほうがいいです。

⑪仲介手数料→支払手数料
仲介手数料は支払手数料で処理します。

まとめ

家賃等の支払いは項目がたくさんある為、混乱しやすいですが項目ごとに見れば処理できるので分解して仕訳を入力してきましょう。