源泉徴収票の見方や税金のしくみなどは学校では習いません。
税金については、「納める事が大事!」ぐらいしか習わないですよね。
誰もが関わるお金の事なのに、なぜ学校では税金の事については習う事がないのでしょうか。
・なぜサラリーマンは確定申告をする必要がないのか
・確定申告と源泉徴収のしくみ
もくじ
サラリーマンは税金の事を考えなくていい
サラリーマンは、税金の事を考えなくても会社が代わりに納める仕組みになっています。
なので基本的には、年末調整をするだけで自分のする事は完結してしまいます。
「何もしなくてもいいから楽だな~。」
と喜んでいる場合ではありません。
日本において、税金は申告納税制度です。
自分で税額を計算して、自分で申告するのが基本なのです。
それなのに、多くの国民であるサラリーマンは自分でやる必要がないのです。
矛盾を感じませんか??
源泉徴収…確実かつ効率的に税金をとる仕組み
もし、サラリーマンも申告納税制度に基づいて自分で申告するとなるとどうなるでしょうか。
まず確定申告の時期は、全国民が一斉に税務署に押し寄せる事になるでしょう。
中には、正確に計算せずに自分の給料の額をごまかす人も出てくるでしょう。
これでは、国としては死活問題になりかねません。
この様な問題を解決する為に考えられたのが源泉徴収というしくみです。
源泉徴収の仕組みはざっくりとこの様な仕組みです。
・自分ではなくて、会社が代わりに申告する。
・会社が把握する為に、家族構成や収入の額すべてを晒さないといけない。
・計算された税金の額は、給料から天引きして徴収する。
このような仕組みにより、国は確実かつ効率的に税金を納めさせることができます。
この仕組みがある以上、国はサラリーマンになる事を推奨します。
会社は税金の徴収マシーン
国にとってサラリーマンになってくれれば以下のメリットがあります。
・会社が収入を完全に把握してくれるので、取るべき税金の額が分かる
・本人の意思を全く無視した状態で税金を徴収する事ができる。
つまり、本人では、税金の額をコントロールする事ができません。
会社という税金の徴収マシーンに縛り付けておきたいのが本音でしょう。
仮にこの事実を知ったとしても、サラリーマンである以上は特になす術がなく不愉快になるだけなので、余計に税金の仕組みを知ろうとしなくなります。
税金の事について考えないとなれば、国としては余計に都合がいいですよね。
この様にして、負のスパライルに陥ってしまっているのです。
学校は会社に入る事が正しい事であると教育する
少し話が脱線しますが、学校の目的の1つは社会に出た時にサラリーマンとして会社に入る事です。
理由は言わずもがな…です。
・同じ空間の中でみんなと同じ行動をして協調性を身に着ける。
・自分で考える事よりも、まず先に、規則を守ること・先生の言うことに従う事が大事。
これって、会社で求められる事と変わらないんです。
例えば、会社である組織の中で規律を乱す様な行動は歓迎されません。
会社で求められる人材として、言われた事をこなさいといけません。
「ロボットの様に忠実に従う人」は、何も考えない人間と評価されやすいですが、実際には扱いやすく重宝されます。
ある程度理不尽な要求に対しても「はい分かりました。」と答えてくれた方が都合が良いのは当然です。
経営者や資本家になる様な人たちはこの事実に気がつくと、学校を中退して自分で事業を興したり、独自のコネクションを持とうとします。
世界の著名な人達が、大学中卒などの経歴を持っているのは、この事実にいち早く気づいた行動の表れとも言えるかも知れません。
負のスパイラルから脱却する方法
収入の10割を把税され、なすがままに税金を納めないといけない状況から抜け出すにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、自分で収入を把握する状況をつくり、自分で税金を納める様にする事です。
具体的に言うと、サラリーマンだと無関係に思える確定申告を行わないといけない状況になれば、会社では把握しきれない収入を持っているという事になります。
その結果、残せるお金の額も多くなり収入が増えやすくなります。
確定申告を行わないといけないものには以下のものがあります。
生活している上ではお金に色は付いていませんが、税金を扱う時はまるでお金に色が着いたように扱いが異なります。
呼び方もそれぞれ違っています。
サラリーマンのが貰う所得は”給与所得”といいます。
それ以外の所得はこんなものがあります。
・事業所得
・利子配当所得
・不動産所得
・譲渡所得
・雑所得
それぞれの違いについては、別記事で書いて行きます。
これら所得がある人は、サラリーマンの人でも確定申告によって自分の税金を申告しなければいけません。
確定申告をする事は、ある程度税金の額をコントロールできるメリットがあります。
サラリーマンも立派な所得のひとつなので仕事を頑張る事も大事ですが、経済的にお金を増やしたいなら、給与所得以外の所得を手に入れる様になる事がすごく大事です。
まとめ
・源泉徴収は国がサラリーマンから正確かつ確実に税金を徴収する為に考えられた制度。
・源泉徴収のしくみによって、税金については何も考えなくていい為、税金のしくみをしろうとしなくなってしまう。
・学校は会社に入る事を正しい事だと教え、サラリーマンになる事を推奨している。
・会社に入ってくれれば、安定した税収を得る事ができるので国としてはありがたい。
・給与所得を増やすのではなく、給与以外の所得を増やす事が大事。