簿記・仕訳

収益と費用が分かれば利益が見えてくる!それぞれの役割について。

勘定科目の構成要素である収益と費用について、

そもそも収益と費用はどんな役割なのか?

収益と費用を見る事で何が分かるのか?

を解説していきます!

経費については個人事業主の方は気にする人も多いですし、サラリーマンの方でも気になる方の為に自分なりの解説をしていきます。

この記事はこんな方向け

・経理に興味があるけど、何から勉強すればいいか分からないという方

・個人事業をやっていて、経費についてもっと詳しく知りたい方

もくじ

収益と費用の説明

収益

収益は事業を行う事によってえた現金などの収入の事をいいます。

そのままなのでイメージしやすいですね。

収益の代表的なものは売上ですが、他の収入も全部ひっくるめて収益と呼んでいます。

収益の種類

・売上:本業の事業を行ったことで得られた収入

・受取利息・受取配当金:株の配当金や銀行からの利息

・雑収入:本業とは直接関係のない収入

代表的な科目である売上はよく使われる言葉ですね。

事業に直接関係しているという所がポイントです。

株から得られる配当金や銀行からの利息は本業とは直接は関係ないですが、会社のお金である資産から生み出された収入なので、収益として扱う事ができます。

雑収入は会社の経理では割とよく出てくる科目です。

ここで言う本業と直接関係ない収入で得られるものとは何でしょうか。

例えば、会社内に自販機を置いていると売上の一部が会社に入ってきます。

こういった売上は本業とは直接関係ない収入として扱われるので、売上とは分けています。

費用

費用は、事業で収入を得る為に使ったお金の事を言います。

経費もこの費用に含まれているのが特徴です。

事業を行うにはお金が必要となるので何らかの形には表れています。

費用の種類

・仕入:収益の中の”売上”に直結する材料・購入品などの費用

・経費:”売上”には直結しないが、事業を行う上では必要となる費用

収益から費用を引くと利益が出る!

収益から費用を引くと利益がでてきます。

図に表すとこの様になります。

これは、決算書にも載っている損益計算書を単純な図にしたものです。

損益計算書は、営業成績を知るための資料です。

いわゆる事業の結果ですね。

収益から費用を引いて利益を出す仕組みは、個人事業主から大企業まで変わりません。

ただし、実際にはこれだけと単純すぎるので、もう少し細かくグループ分けをした上で計算を行います。

損益計算書のグループ分け

売上総利益:売上から仕入を引いて残ったもの

営業利益:売上総利益から経費を引いて残ったもの

経常利益:営業利益から事業には関係しない収益と費用を引いて残ったもの

税引前当期純利益:経常利益から特別的な収益と費用を引いて残ったもの

損益計算書もグループ分けをする事で、事業をしていないない人でもどれだけの利益が出ているのかなどの情報を知ることができます。

最終的に残った利益については、税金の計算処理の出発点の数字や今後の経営状況を判断する銀行などの融資に関わってくる大事な部分となります。

収益と費用のまとめ

最後に、費用と収益についてもう一度おさらいをします。

収益と費用

・収益は、事業を行う事によってえた現金などの収入の事。

・費用は、事業で収入を得る為に使ったお金の事。

・収益から費用を引いて残ったものが利益となる。

・グループ分けをして見やすくしたのが損益計算書となる。