簿記・仕訳

分記法と総記法のしくみについて

分記法での注意点について

分記法は商品を資産として扱います。

事例で解説します。

・100円の商品を仕入れるケースを想定します。

・150円で仕入れた商品を売ります。

・値引きが合ったときは50円としています。

①仕入れた時

商品 100 /  買掛金 100

②売上げた時

売掛金 150 / 商品 100
/ 商品販売益  50

気を付けるべき点は、売掛金は売価で表示し商品は原価で表示することです。

この時の差額は「商品販売益」として表示を行います。

③売上げた商品が戻ってきた(返品)場合

返品の場合は②の逆仕分けを行います。

商品     100  / 売掛金   150
商品販売益  50  /

④値引きがあった場合

値引きの場合は商品が戻ってこないので、商品勘定は使う事はできません。

商品販売益の収益勘定を貸方に書いて減らします。

商品販売益 50   /   売掛金   50

分記法は商品が売れた都度、原価がいくらのものかいちいち計算をしないといけないので手間がかかります。

次に示す総記法というのは、その手間を省くために考案されたものです。

総記法の記帳方法について

①仕入れた時

分記法と全く同じです。

②売上げた時の仕訳

売掛金 150   /   商品 150

売上げた時に商品を❝売価❞で仕分けします。

③売上げた商品が戻ってきた(返品)場合

商品  150 / 売掛金   150

②の逆仕分けを行います。

④値引きがあった場合

商品  50 / 売掛金   50

※商品を売価としているので、その分だけ商品を減らします。

このままだと、仕入れた時の原価(100円)と売上げた時の売価(150円)に差異ができた状態になっています。

そこで、決算時に仕訳を記帳する必要があります。

上記の状態だと、貸方に商品が50円だけ余分に計上されている状態となっています。

そして、この50円は収益として計上されるべきものとなります。

つまり、決算時に行う仕訳としては、

商品50←(収益勘定を減らす) / 商品販売益50←(収益勘定に振り替える)

となります。

この様な伝票を入れることにより、今まで把握していなかった原価の額を仕訳を入れる事で求めることができます。

これで商品が原価と同じ価格となり、本来あるべき売価へと振替をする事もできます。