雑記

企業・会社の目的はお金を儲けることじゃない

企業の目的とは

企業は何のために存在しているかと聞かれた時に最初に浮かんでくるのは、儲けるため・利益を得るため…というのが一般的な答えではないだろうか。企業というのは営利を目的にしているのはどの業種も同じであり、間違いではないと言えるがよく考えるとそうでもないといえるのではないだろうか。

そもそも、お金儲けをするだけが目的だとしたら、環境やコンプライアンス、企業の社会的責任(CSR)といった活動はどんな意味を持つのだろうか。そんな活動にコストをかけるなら直接物を売ったり、サービスを提供する事にエネルギーを投入して、より多くの利益を得るのが効率がいいのではないだろうか。

お金を持っている企業が社会に働きかける影響というのは、非営利団体とは比べ物にならないと個人的には思う。非営利団体は対価を得る行為は行わず、社会的貢献や影響が一部の専門的な分野だけ…など限定的となってしまうからである。企業や会社は、お金を儲けることはあくまで手段であると考えていることが多い。儲けることが目的そのものではないからだ。それよりも、今手元にあるお金を使って付加価値を生み出し、顧客に喜んでもらうことで商品やサービスが売れて結果として対価を得る。得た対価を使って更に大きな付加価値を提供する…この様にループするこで、社会に貢献してくことこそが企業・会社の目的と言えるのだ。

当たり前だがそのためには、お金を儲ぎ続けないといけない。その源泉となるお金を支払ってくれるのは顧客だけであり、稼ぎ続けるためには顧客に満足するだけの価値を提供し続けることが大切である。ここで価値というのは、物やサービスを得ることによってもたらされる便利さや効用のことを言う。例えば、携帯電話に打って変わったスマートフォンも手に入れる事そのものが目的と言うことはあまりない。スマートフォンを手に入れることによって気軽にインターネットができることや、SNSで知らない人とでさえ簡単に交流ができるようになる…といった便利さに惹かれているのである。だからこそ、スマートフォンがこれ程普及した理由の一つと言えるのではないだろうか。

つまり、それだけ大きな価値を提供できる企業は、結果として沢山の利益を得ることができる。ここで難しいのは、そう簡単に顧客が欲しがっている価値が分からないと言うことだ。顧客自身もどんなものに価値があるのか分からない事だってある。事実、スマートフォンが最初から普及すると思った人はそんなにいない。

顧客が望む価値とはいったい何なのか…それを考えるのがマーケティングなのだが、これはまた後日。